「自分にも親の血が流れているから・・・」

良きにつけ、悪しきにつけこのようなことを頭に描いた人も多いのではないでしょうか。あなたの身体の中には両親の血が流れ、そして多くのDNAを継承しています。そしてその両親も祖父母からの影響を受けています。つまり性格の元を作っているのはこれらの過去からの関係性です。さらに過去何代前、何十代前までさかのぼっていくことによって人間関係における犬猿の仲が生じる歴史の場面が現れます。わかりやすい例で言えば幕末の頃の薩摩長州と江戸幕府、徳川と豊臣さらには源氏と平氏です。あくまで大きなくくりの例えであり、一笑に付す方もいるかもしれませんが、祖先が間接的にでもあれ歴史的な出来事に関わっていた可能性はゼロではなく、何らかの経験値が遺伝子の中に申し送りされていても不思議はありません。また量子論的な考え方でも相性を語ることは可能です(このことについては著書「赤い糸は1本なのか?」を参照ください。)

そう考えると苦手な相手に対して自己啓発本を読んで自己改善をはかったり、コミュニケーションの取り方を学んでもDNAに書き込まれたデーターとの間に違和感が生じる可能性があります。個人的に自らの性格やら行動を改めようとしても徒労に終わることも考えられます。嫌いなものは嫌い。合わないものは合わない。無理して自分の性格や対人関係を押し殺して相手に合わせようとしても無理がある理由です。結果、自らがストレスを溜めてしまうだけの結果になりかねません。だからといって自分ファーストでいることはわがままでも何でもありません。