脳は意味不明なことを嫌います。つまり自分がしたことや起きたことに何かしらの意味を見つけようとします。そのためにストーリーを頭の中で語っているのです。
そしてそのストーリーは良きにつけ悪しきにつけあなたの行動に影響を与えています。人間関係、仕事など社会に接しているすべての面での行動、思考をナビゲートしています。例えばこんな例えをあげてみます。清掃の仕事をしているとしましょう。それはただの働き口であり、誰もやりたがらない仕事の一つだと思って満足感を得ていない人がいます。また一方では職場をきれいにすることはそこで働く人たちに気持ちよく働いてもらうことで貢献していると思っている人とでは全く違う職の在り方になります。
幸福感においても同じようなことが言えます。多くの人が日常生活や環境に満足しないのは楽しい時間があったとしても、それは自分のストーリーとは違うという思いにとらわれていたりするからです。
ではどうすればいいのか?
ストーリーの書き換えを行うことです。自分の前にある真実だけをもとにしたストーリーを受け入れるのではなく、あいまいな楽観的なその不確かさゆえの内容での思い込みも大事なのです。楽観主義的にいようと勧めることはあまりに無責任だと考える人は多いでしょうが、「健康な心は自分が気を良くする嘘を言う」と言われています。対する悲観主義者の中ではより正確で現実的なストーリーを構成しています。その結果落ち込みやすくなる自分を作ってしまっています。
まずは過去の事でもいい。ストーリーの編集を始めることです。
高齢になったりすると過去の出来事を何度も同じことを語ってくる人がいます。面白いことにその内容はだんだん変化したりしているものです。またその出来事に同席した人から見れば全く違う出来事になっていることもあります。「脳は噓を言う」それが本人にとって気持ちよいことなら自分勝手なストーリーにすればいいのです。嘘を言えということではなく、頭の中でよいと思う方に構築したストーリーを語ることです。
相性が悪い相手についても避けれない現状がある時はこのストーリーの編集をすべきと思います。