運はどこから来るか
運がいいとか悪いとか人は「運」という言葉に引っ張られる。
運がいい人、運が悪い人というのは本当にいるのだろうか。
こういう話をすると多くの人は身の回りの人、出来事を見ては「いる」と答えるのではないでしょうか。具体的にそのことを語る人もでてきます。
偶然そういうことが重なっているのか、あるいは何か特別なものがあるのかと気にかかることですが、おそらくその人の選択によることが大きいのはないかと考えます。
どういうことかというとノーベル賞を取った心理学者のダニエル・カーネマン氏の認知バイアスの研究から読み取れることができます。興味のある方は関連の本はたくさん出ているのでその詳しい内容には触れませんが、人は頭の中で自らの意思決定を素早く行うために自動操縦している部分があるということです。何度も同じことをしていると身体は脳の命令がないままに自動で行っていることがたくさんあります。
食事の時の箸の持ち方、食べ方とか自転車の運転などひとつひとつを考えながらはしていませんよね。慣れてしまうとこういう機能が働いているということです。これを「運」ということに置き換えてみると「運のよくなるようなこと」「運の悪くなるようなこと」をしている可能性があります。
たとえば人間関係。どうみても本人にとってはプラスにならない相手と付き合っている。腐れ縁などともいう関係。ネガティブな話に周知してしまう関係。これを聞いただけでも運がよくなるとは思えないのではないでしょうか。
運が悪いと思う方はとりあえず身のまわりのことで気になることから清算していくことを考えてみたらいかがかと思います。