生きるということはバーチャル空間から抜け出ること
仮想空間で経験することが可能な時代になった。
しかしある出来事が本当に起きているように感じ、それは経験したことと同じだと考えるようになったら
おしまいだと思う。
そういう経験は現実の生の経験とは同じ種類のものではないからだ。
何が違うかというと、そこにはリスクがない。
机上の論理を語っているのと同じでしかない。
いくら本を読んでいても実際に起きた一回の経験値の方がはるかに勝る。
たとえば経済学者の理論上の回答が当たることはない。
ドル円がこの理論から行くといくらになるというのは、ほとんどの識者が外れることからも言える。
なぜなら判断がバーチャルの世界で語っているだけだからだ。
汗水垂らして物を売り買いしている人間の方がその先をまだ判断することが可能なのもわかる。
話を戻すと人生というのは犠牲とリスクの上に成り立っています。
逆に言うとある程度(もちろん個人差もあるが)の犠牲を払わない限り何も得ることはできない。
自分は得る必要がないと立ち止まったままでいることや、引きこもっている人生というのはそれだけで
リスクを抱えたままバーチャル空間にいることと同じだということは知っておくべきだと思うのです。